一昨日の 「(知財専門家が教えない)特許のホントの話」についての投稿へは、一晩で200PV超のアクセスがありました。
いくつかTwitterでコメントをいただいた他は、ブログへの直接的コメントはありませんでした。
いただいたコメントは、概ね、著者のいってることは正しいんじゃやないの、といったものでした。
(「この程度のことは、当然」というものも含めてですが)
この業界の本音と建前といったものを、みなさん、感じていらっしゃるからアクセスしたかったのであろうと推測しております。
一方、米国でこの書籍を紹介したサイトでは、コメント欄がすぐに閉じられてしまうほどのコメント投稿があったようです。
日米での反応の仕方の違いはありますが、どちらの国でも読者層の琴線に触れる内容とタイトルであることは間違いがないようです。
前回は書きませんでしたが、この書籍の著者は、実はUSPTOの拒絶を受け入れる前にも別の出願を行っており、そちらに関しては複数の出願で許可登録になっているんです。
ですが、ビジネス的にはいずれも失敗の案件で、ビジネス的に成功した方で拒絶になっていることも、
「特許出願なんてしてはいけない」
というタイトルにつながっているようです。
知財コンサルをされる弁理士の方々は、多くの場合、出願を一切しない会社を設立しているわけではなく、実情としては出願代理の収入は、必須であると思われます。
「弁理士として出願もやるし、ビジネスのアドバイスもしたい」
ともしお考えならば、この書籍の著者の場合に遭遇した場合、どうされるのでしょうか?
自分の立ち位置を、明確にする必要があるのではないでしょうか?
2000年前後のビジネスモデルブーム以降から続く知財ブーム(?)。
世の中も、知財業界の多くのみなさんも、
「知財は(無条件で)重要なんだよ」
という前提を疑っているということではないでしょうか?
2011年5月16日月曜日
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